スペインと建築の話

スペインと建築の話を中心にします。

スペインの歴史③ 西ゴート王国の滅亡からイスラームの侵入

イスラーム教は7世紀初頭にメッカの商人であるムハンマドが神からの啓示を受け開いた宗教です。ムハンマド亡き後にアラブ世界を治めていたウマイヤ朝アッバース朝によって滅ぼされた際に、唯一生き残ったウマイヤ家の人物が北アフリカを通り南スペイン、当時のアル・アンダルスへと進軍し後ウマイヤ朝を建てました。

 

 

当時の西ゴート王国では権力争いがあり、それに乗じて首都トレドを死傷者を出さずに陥落し、当時の主要都市を次々と攻略していきました。 西ゴート王国はこれをうけて崩壊します。西ゴート王国の人々は北部へ逃げ、先住民のアストゥリアス人の支持のもとアストゥリアス王国を建国しました。

 

 

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 イスラーム勢力がアルアンダルスからスペインを征服しましたが、イスラーム教への改宗は強制ではありませんでした。シズヤという人頭税を払うことでキリスト教の信仰も認められています。ただやはりイスラーム教徒のほうが何かと有利なので改宗するキリスト教徒も数多くいました。このイスラーム教に改宗したキリスト教徒はムワッラドと呼ばれます。また、イスラーム支配下で信仰を続けたキリスト教徒はモサラベと言います。

 

ここからのアル・アンダルスはいくつかのイスラーム王朝が登場していき、北部のキリスト教国は数世紀にわたってすこしずつ国土を奪還していきます。このキリスト教徒たちによる再征服運動をレコンキスタといいます。